明ちゃんが亡くなった。
ずっとそばにいて、いつも私の事を見ていた明ちゃん。
今年三月にてんかんの発作があってから少しずつ弱っていき、徐々に後ろ足が立たなくなった。
それでも私の姿が見えないと必死で立ち上がって探そうとするので、
私は外出を控え、出来るだけそばにいるようにして、ふらつく明ちゃんの足を支えた。
今まで食べていたフードはだんだん食べなくなっていった。
明ちゃんが食べてくれそうなものをいろいろ探しては与えた。
生きてほしかった。
最後に自力で食べれたのは小さい時から大好きだったキュウリで、
寝たきりになってからの一週間は何も食べなくなり、水も飲めなくなった。
リンゴソースと水を少しずつ注射器のシリンジで与えると、なんとかゴクリと飲み込んだ。
てんかんの発作が連続して起こるようになった。
9月6日、土曜日。
最後、弱まっていく心拍を感じながら、私の腕の中で息を引き取った。
眠っているかのような、穏やかな最期だった。
9月9日。
火葬。
明ちゃんとお別れしてきた。
もうずいぶん前から厳しい状況で覚悟はできていたはずなのに。
もっと一緒にいたかった。
会いたい。明ちゃんに会いたい。
また頭を撫でてあげたい。
明ちゃんイイ子だったね、おりこうさんだったね。
本当に可愛くて、可愛くて、可愛くて。
涙が止まらない。あぁ、もう明ちゃんがどこにもいない。
まだ頭がぼーっとして感情がどうにもならない。
朝、目が覚めると、とても静かで、いつも聞こえていた明ちゃんの寝息、イビキ、ブタ鼻が聞こえず、
あぁ、もうここにはいないのだと。朝からまた泣いてばかり。
明ちゃんと過ごした15年。
孤独なアメリカ生活を支えてもらい、たくさん愛をもらった15年だった。
楽しくて、愛しくて、大切な存在だった。
辛いけど、少しずつ元気にならなくては。
ありがとう、明ちゃん。
大好きだったよ。
また会おうね。